少年と英雄/sample4

 駐屯軍が俄かに動き出した――ミカヤは、駐屯軍が王子の居場所を掴んだのだと言う。「そうなのかなあ」けれどもエディだけは相変わらず半信半疑だった。そんな、わざとらしいことを双方がするだろうか、と思ったのだ。

「あら、エディは私の言うことが信用できないの?」
「そうじゃないんだけどさ、なんか…ヘンなんだよな。なあレオナルド」急に話題を振られたレオナルドは驚いて鏃を磨く手を止め、エディの顔をまじまじと見詰めてから呟いた。「僕はエディのよくわからない勘よりはミカヤの方が信用できるけれどな」
「なんだよ!」

 強い調子で言葉を被せると、レオナルドは肩を竦める。

「兎に角、私達もこうしてはいられないわ。ネヴァサを出ましょう」
「え?」
「な、え?」

 ミカヤの唐突な言動は常だったが、それでも二人はあっけにとられてしまう。見れば、サザなどはすっかりその気だったらしく脱出のルートを確保してきていて確認に余念なく、ノイスと共に順路の確認などをしている。

「ああ、女将にはだいたいの話はつけてきてある――俺たちの他にも似たようなことをやっている連中も増えてきているし、サザの情報が確かなら今このネヴァサにジェルドは居ない。アルダーって副官も馬鹿ではないが、ジェルドよりはまだ出し抜きやすいからな」

 サザとミカヤが頷く。置いてけぼりを食らったエディとレオナルドは互いに顔を見合わせたが、いつのまにかすっかりと汚れた外套を羽織ったミカヤがせかすように腰に手をあてて「ぐずぐずしていると、つかまって収容所送りになるわよ」などと急かすものだから慌てて支度を始めた。レオナルドはヒマを見ては細々と作っていた矢をまとめて弓同様ノイスが器用に修理した矢筒へと収納して外套を羽織り、フードを被った。相変わらず懐に収めているであろう短剣を確かめて、頷いてみせる。
 エディはそもそも支度らしい支度などはない。相変わらず剣は眠る時以外は腰に佩いたままなのだ。が、エディは動こうとはしなかった。

「エディ」

 急かすようなレオナルドの声にも、じっと床を睨んだまま、動かない。右手だけは、自ずと剣の柄に触れている。この剣は、逃げる為のものじゃない。戦う為のものだ――そう言う事を言うと、ノイスやミカヤに「勇気と無謀は違う」などと諭されるから、エディは沈黙した。それに、今度の駐屯軍の強さ自体、身に染みている。
 扉からじっと外の様子を伺っていたサザが、鋭い一瞥を寄越し、ノイスが顎で窓際を示すと同時に「行きましょう。こっちよ」言うなり、ミカヤは半ば壊れた窓枠から身を乗り出して姿を消した。二人は絶句する――この廃屋の裏は人の背丈ほどの段差があって、下の通路に続いている。が、そこは足場も悪かったし抜け道といっても泥濘やら倒壊した建物で悪路が続くから、余程の事がなければ使わない道だった。
 が、わずかの間に気を取り直す。今は、その余程の時なのだ。「暁の団」の名はそれだけで駐屯軍兵らを苛立たせる要因になってきており、彼らも「暁の団」――とりわけ存在が目立つミカヤなどは、完全に目をつけられている。

「先に俺が行くから、ちゃんと続けよ」
「わかってるよ」
「ならいいけどさ」
「おいおい、二人ともじゃれてる場合じゃないぞ、とっとと行くんだ」

 言われなくたって、と続けようとして振り向く前に、ノイスにぐいと背中を押され、準備もままならぬまま二人は窓から飛び降りる。着地の際に妙な姿勢になったレオナルドが傾いてきて、エディまで体勢を崩してその場に倒れ込んでしまった。
「あいてて……ノイス!何すん、だ、よ…」徐々に声色を潜めたのは、続けて降りてきたノイスが口に人差し指をあて沈黙を促したからだ。そうしていると、先に行けとばかりに窓から顔を出したサザが顔の向きで方向を示す。ミカヤは既に駆け出しており、壁に背をつけて曲がり角の先を伺っていた。
 ようやく立ち上がったレオナルドを先にゆかせてからエディは走り出した。背後で、サザが降りてきた音がする。なるべく足音を立てるな、とノイスは言うのだが、倒壊した建物の残骸が散らばり、泥濘だらけのこの悪路では土台無理な注文だ、とぶつぶつと文句を口の中だけで呟きながらなんとかミカヤの元まで辿り着く。

「もう少ししたら騒ぎが起きるわ…それまで待って」

 確かに、そこから先は入り組んだ通路が橋になっており、下は貧民窟の中でも道幅の広い主要通路で、駐屯軍が一日中巡回している場所だった。とはいえあの隠れ家から街の外に出ようとすれば何れぶつかる場所で、まだこちらの方が貧民窟の密集した建物と城壁の間を潜り抜けることが出来る分、発見される危険は少なかった。
「城壁を登ったりするのか?」囁くようにエディがサザに問うと、何を馬鹿なことを言うんだ、というような表情でサザが溜息をついた。
「お前はいいが、レオナルドには無理だろう」
「それもそうか」エディは納得し、レオナルドが気まずそうに俯く。が、サザは構わず続けた。ミカヤは相変わらず何も言わず、ノイスも押し黙っている。駐屯軍兵が持つ灯が、ちらちらと視界に入ってきた。

「この城壁には幾つか抜け道がある。まずは、王城へ向かうんだ」

 囁かれたサザの言葉に、エディは目を見開いた。「王城…?わざわざ、駐屯軍連中が山ほどいる場所に行くってのか?」が、サザは首を横に振る。

「そうじゃない。ただ…通路を使わせてもらうだけだ」


 「騒ぎ」は酔っぱらいを装った仲間が駐屯軍兵の一人に絡み、武器を奪ったところから始まった。同じタイミングで別の場所ではボヤ騒ぎが起きており、また別の場所では派手な喧嘩が始まる。巡回していた兵らは、ばたばたと対応に追われるようにその場を離れる。以前ならば、緊急事態にはそれに対応する部隊というものがあったのだが、ネヴァサに駐屯している軍が減り、各地に分散されてるというのは真実のようだった。
 彼らが視界からいなくなり、すっかりと静まり返る頃合いを見計らって、ミカヤが合図をする。そしてそこを過ぎれば、後は音を立てぬように建物や城壁の狭間を、足場に注意しながら進むだけだった。
 時折ミカヤが立ち止まり注意を促すが、そもそも王子探索の為にジェルドは不在であること、一部部隊が不在であることをサザは既に掴んでいたのだ。
 暁の団が名を上げることで協力を申し出てきたのは、何も正義感や愛国心から立ち上がったものだけではない。サザが所属していた盗賊ギルドも、近頃は積極的に協力してくれるようになっていた――それを、「情報屋」ディラックが、全くの対価を求めずに提供して来た、と普段の淡白さが嘘のような調子でサザは口早に告げたのだ。それを口に出すとサザはいつもの仏頂面に戻り、ミカヤが「この子は基本的にこんな調子よ」なんてからかうように続けたものだから、いよいよサザの口は重くなったりしたのだが、その先に続く言葉には流石に皆が驚きを隠せなかった。


 近々駐屯軍に動きがある。王子探索の為の大掛かりな出兵だ。お前らがそのつもりなら、段取りはこっちに任せるといい。何、あのジェルドだって俺たちにかかれば怖かねぇんだ、その手下なんか、どうってこたあないだろう。


 そうした盗賊ギルドの協力の背景には、案の定ではあるが王家に関わる裏組織が動いており、結局のところすべては墓場の守り人たるイェゴールに通じていた。が、その直後、イェゴールは忽然とネヴァサより姿を消した――ベグニオン帝国のあらゆる間者から、目をくらませる必要があったからだ。

 そのような背後の動きまでサザが知る由などはなかったが、情報を得てからもノイスと共に下調べなどもして、実際に彼らがいう「抜け道」を発見したのだ。それは、いわゆる王族が緊急時に使うことを想定したものだったのか、王宮を取り囲む城壁のすぐ側にあった。だが一度も使われた形跡がなく、すっかりと苔や植物に覆われており全く見分けがつかなかった。下見に来なければ、恐らく気づくことは出来なかっただろう。
 そこは城の敷地内と街、そしてネヴァサ山脈の中を通り抜け外へ出る道が地下通路で繋がっており、暗闇に慣れているサザですら見通せない程の重い闇に閉ざされており、灯なくしては進めそうもなかった。

「…ノイス、灯りがいる」
「それなら少し待って。わざわざたいまつを焚く必要もないわ」
 サザが少しばかり様子を見てそう告げると、進み出たのはミカヤだった。サザの表情が、あからさまに曇る。が、ミカヤは弟の懸念を余所に、静かに言葉をつむぎだした――次の瞬間、ミカヤの華奢な指先に灯がともる。光の魔道―女神に奇蹟を願い、その恩恵の一端を体現してみせる神官たちにのみ許される、光の精霊の力を利用した魔道の一種だ、とミカヤは説明した。けれどミカヤは神官じゃないという実に常識的なエディの質問は、いつもの曖昧なミカヤの笑みに誤魔化されたのだ。

「いつも思うけど、俺、世の中で一番便利な魔法ってミカヤのそれかなあって思うんだよな」
「あら、どうして?」
「うん、ほら、レオナルドの傷を治した時もだけど、だいたい教会の魔法っていうのは、役に立つじゃないか?下町の灯とか殆ど教会の修道士が点けて回ってるし…傷を治すのも、神官だ。もっとすごい人だと、病気とかも治したりするし」
「まあ、確かに…」
「剣とか代わりに魔法を使う、っていう感覚はやっぱちょっと分からないんだよなあ。そもそもさ、魔法とかっていうのはもっと楽に出来たり、困った人を助けるためにあるもんだって俺は思ってたからさ」それは、孤児であるエディが五年ほど世話になった修道士の請け売りである。けれども、エディは彼の言葉はとても正しくて当然のことだ、と未だに思っていた。特別な力があるのなら、人のために使うべきだ――彼はいつでもそういう事を言っていた。最も、彼も彼が孤児を集めていたあの商家も今は存在していない。先のデイン―クリミア戦争でネヴァサが戦火に巻き込まれた際に、失われていた。そういう記憶があるから、エディはクリミアやベグニオンに対してあまり良い感情を抱いてはいない。

「そうね、そういう考え方、私は好きよ」
「おい、暗いからって安心するなよ。駐屯軍連中がここに気付いてないわけは…」
「大丈夫、多分私たちは逃げられるもの」

 小声で囁いてくるサザに、きっぱりと、ミカヤは断言した。

「危なくはないのか?」
「今の所はね」

 果たしてミカヤの言う通り、灯りがなければ一寸先も見えない底冷えする暗闇を抜けると、そこは森――ネヴァサ北西部に広がる森林地帯だった。エディやレオナルドが抜けて来た森に比べ広大で、より深い森だ。地形は例の如く複雑でちょっとやそっとでは抜ける事は出来ず、沼地なども多い。
 木々の隙間から、うっすらと月の光が洩れており大分明るいな、とエディは思った。
 ミカヤが掲げていた手を下げると、ふっつりとその指先に灯っていた灯りも消えるが、問題はなさそうだった。

「助かった。俺があつめてたたいまつがわりじゃあ、あんな長い時間は無理だったからな」
「大丈夫、あれくらいの範囲を照らすだけなら魔道書や杖なんてのも必要ないし、消耗も少ないから」

 ようやく目視可能な場所に出てエディとレオナルドは思わずどっと息を吐いて、お互いの顔を見合わせた。いくらミカヤの灯りがあったとはいえ、殆どそれ以外は闇なのだ。地下通路に入る前は駐屯軍兵らに見つからぬよう神経を使っていたし、通路に入ってからは方向感覚も高さも、地形ですらわからなくて、ただただ息苦しいだけの場所から抜けてきたのだ。自ずと緊張も緩んでしまった。

「待って!」

 が、すぐさまミカヤの鋭い声が飛んで来て、二人はあからさまにびくつき、ちらちらと周囲を伺う。「誰か、来るな…足音が…ちょっと、様子を見てこよう」サザの提案に、ミカヤとノイスが二人で頷いた。「危険な感じはしないけれど…注意して」
「わかってる」

 足音を極力立てぬようにしてサザが駆けてゆくのを横目で見ながら、ミカヤは木陰に隠れるよう皆を促す。ノイスが先んじて身を潜めるのにちょうど良い場所を見つけ、手招きしていた。そうして、ミカヤとノイス、エディとレオナルドという風に木陰に隠ていると、サザはすぐ戻って来た。

「ほんとうに、こっちなんですか?誰か、いるんですか?」

 サザが何かを言う前に、サザの後ろからひょっこりと顔を出した黒髪の少女――シスターが怪訝そうにサザに尋ねる。

「いや、だから…おい、皆、大丈夫だ」

 ミカヤが感じた気配は、どうやら彼女のようで「大丈夫みたいね」とミカヤがまず木陰から出てみせた。

「ごめんなさい、私たち一応追われている身でね…あなたは?」
「あ、あなたがサザさんのお姉さんですね!え、ええと、私はローラっていいます、ここから少し歩いた湖の畔の教会でお世話になってたんですけど…」

 そこで、少女の表情がわずかに曇った。何と説明すべきか迷っている、というよりも感情的に言葉にしづらいようで、表情はどんどんと硬くなり、俯きがちになってゆく。

「半日程前、駐屯軍連中にやられたらしいんだ」

 サザの言葉に、一同は黙り込んでしまった。よくよく見れば、彼女の足元や靴は泥だらけで、服もあちこち破けたり汚れている。

「ローラ…あなた、よく、無事だったわね。私たちは「暁の団」、ネヴァサでは少しばかり有名だったけれど、ね」
「あ、聞いた事あります。司祭様がたまにお話してくれました…そう、だったんですか、あなたたちが…それじゃあ、本当に」
「だから、言っただろう。話てみろよ、多分聞いてくれるから」
「はい……、ええと、今サザさんが言った通り、お昼前くらいに、駐屯軍が押し掛けて来たんです…といっても、キスカの町の人達とその人達とは結構うまくやっていたから、私たちは司祭様も、皆無事に近くの村に避難したんですけど、その兵士さんが私の幼馴染みで…」

 ローラの説明は殆ど要領をえなかった。が、それ以上に彼女の言っている言葉はにわかには信じ難く、エディは思わず口を挟む。

「兵士?兵士って、ベグニオン駐屯軍の兵士なのか?でも、あんたの幼馴染みって…どういうことなんだ?」
「おおかた孤児院でも併設してて、引き取られたとかそういう理由じゃないのかな?」
「ちょっと待ちなさいよ二人とも、彼女の話は終わってないわ。……ごめんなさい、続けて?」
「その人、ブラッドを、ブラッドの仲間たちを、助けて欲しいんです!」
「助け…?ねえローラ、その、幼馴染みのブラッドは、駐屯軍兵士なのよね?仲間っていうのは、駐屯軍よね?」
「はい、そうです。でも、彼、とても辛そうでした…私にも、再会したことは忘れろ、なんて言って…ブラッドの他にも、司祭様はあの連中は評判程悪い連中じゃないんだって仰ってて、私も孤児院の皆も、そう思うんです。私たち、食べ物に不足するってことはありませんでしたから。でも、そういう人達が教会を襲ったのは、何でも新しく赴任してきた上官の命令とかで」
 彼女の説明は、彼女自身の混乱からかひどく時間がかかるものだったが、つまりはここから一刻ほど歩いた距離にあるキスカの町を中心とした一帯を制圧していた駐屯軍は、他の部隊とは違い弾圧などをせず、地域住人と巧い事やっていたのだという。が、ここに来て流石に誤摩化しきれなくなったらしく、形ばかりの「強奪」をしようと教会を襲ったらしい。が、そのタイミングで(サザ曰く、恐らくは最初から目をつけていたのではないかという)ジェルド配下の新しい部隊がやってきて、徴発行為を無理強いしたようだ。ローラは、危機を察知した司祭らの手で外に逃がされたのだが、彼女はどうしても幼馴染みや司祭を助けたいという。因にその幼馴染みは、五年程前にベグニオン商家にひきとられていったところを、偶然再会したらしい。

「……タイミングからすれば、王子探索の部隊とは別行動、だろうな」
「ああ。ネヴァサに居た連中かもしれないな」
「ふむ。俺たちの手勢はこの通りだが、ローラの言う通りなら、そのキスカの駐屯軍連中、味方につけられるかもしれん」

 ノイスの言葉に、正確には「駐屯軍」という言葉に、エディの中でじりついた感情が走る。ベグニオン駐屯軍、冗談じゃない。
「ベグニオンの連中を?ウソだろ?」

 エディのらしからぬ剣幕に、隣のレオナルドも、そしてノイス、ミカヤ、サザ、ローラの皆の視線が集まる。が、エディはしかめっ面のままフン、と鼻を鳴らして腕を組み、首を横に振る。「あんなやつら…!」
「エディ…何があったのかはわからないけどさ、そんな風に決めつけることはないよ。それに、これから僕たちがやろうとしてることを考えたら、味方は多い方がいいと思うんだ」

 レオナルドの最もな発言に、エディはさらにきつく眉を寄せてその顔を睨む。

「そんな顔したって駄目だよ。そりゃあ、僕だって…駐屯軍は嫌いだよ。家族や友達の仇だ。けれど、ローラの話は聞いたろ?ローラみたいな子が無事ここまで来られたっていうのも、理由があるんじゃないかな」
「理由、ってなんだよ」
「武器も持たない、ふつうの村人のローラが、キスカの町の包囲網を突破出来たのは、それこそ元々キスカに派遣されていた駐屯軍の手助けがあったからだ。レオナルドはそう言いたいんでしょう」
 ミカヤの説明に、レオナルドは真面目な表情で頷く。

「エディ、お前が駐屯軍に抱いているものを知らんわけじゃあないがな」
「わかってるよっ!」
「エディ」

 ノイスの諭すような口調も、ミカヤの他人事のような言い方も、気にならない訳ではない。が、エディは自分の言っている事がいかに筋の通らない我が侭であるかもわかっていた。ただの、個人的感情だ。あの赤い鎧をまとう連中が全員仇なのだとか、そう言う事を言うつもりはなかった。けれど感情が収まらなかったのだ。

「ごめん、ローラも、ごめん」

 レオナルドは「いいけどね」とため息をつき、ノイスとサザ、ミカヤが苦笑する。最後に驚いたように、申し訳なさそうにこちらを伺っているローラに、エディは改めてぺこりと頭を下げた。

「なあ、ローラ、ローラにとって幼馴染みも、司祭さまも、大切な家族なんだよな」
「はい…ブラッドはとても大切な幼馴染みで、司祭さまは皆の親代わりでしたから」
「そっか。大切な人なんだな。なら、助けないとな」